インタビュー|スイコー株式会社


02

スイコー株式会社(OA機器メーカー)

鳥取県倉吉市

新しい働き方提案はユニークなコーワーキングスペースから


スイコーワークキャンプを作ったきっかけを教えてください

 本社は別にあったのですが、鳥取県中部地震で一部本社が破損してしまって、いずれ本社機能を移したいと考えてはいたので移転の時期を早めました。 オフィス作りを事業として行っている会社として、先ずはお客さまの参考になるようなオフィスを作りたいと考えました。ただ、よくあるごく一般的なオフィスとは異なるユニークなオフィスを作りたいと思い、なおかつ自分達だけで使ってはただの自己満足ないので、どなたでも自由にご利用いただける場所にしようと思い、コワーキングスペースにしよう! となりました。

 

代表取締役社長の増田純吾さん
CAMPと付くだけあり、まず目に飛び込んでくるのは大きなテント!足を踏み入れたただけで、ユニークさが伝わります。

奥にあるのはユーザーからスタッフまでみんなで使うシェアキッチン。プレオープンではコーヒーのワークショップを開催しドリップ体験を。初対面でも楽しめる企画で、参加者同士の出会いの場に。

完成するまでの不安はありましたか?率直なご意見を聞かせてください。

 岩手と鳥取と離れているので、打ち合わせはスカイプや携帯のメッセンジャーを使って行いました。柿澤さんと工事現場担当の方がこまめにやりとりをして下さっていたので、不安はありませんでした。

社内大学やセミナーをもっとリベラルでカジュアルに楽しんでもらえるように、ステップタイプを考案。

スイコーワークキャンプを作る前と後で、変化はありましたか?

 倉吉で活動するクリエイターやフリーランスで仕事をしている方々と知り合う機会が増えました。U・Iターンの方々との交流の場としてもご利用いただけているので、今までになかった若い世代との人脈が広がりました。オフィスリニューアルをきっかけに「これからの働き方」に積極的に取り組んでいると評価され、地元の経済雑誌にも取り上げていただきました。

ユニークさはサイン計画にも。よく見ると会社のロゴマークが…。

本社移転でもあるわけですがスタッフの反応や変化はいかがですか?

柿澤:SNSでスイコーさんの日々のことを拝見していますが、移転前になかった新たな取り組みとして、社内大学「ひとづくりアカデミー」をはじめ、KATARIBE BAR、LUNCH CAMPなど様々なイベントを企画されていますね。

増田:コワーキングスペースは場所を提供するだけではなく、利用者同士を繋ぐ機会を提供することが一番重要です。そのため、気軽に会話が生まれやすいランチイベントや飲み会イベントを企画するようになりました。毎月1回開催している「ひとづくりアカデミー」も、元々は社員教育の一環としてスタートしましたが、コワーキングスペースのことを広く知っていただくために、チラシを作成してお客さまにも参加してもらうように案内をしています。また、オフィスをカジュアルにリニューアルしたことで、社内でスタッフ同士の会話が格段に増えたことは思わぬ効果でした。会話が増えたおかげで、明るい笑い声がいつもオフィスのどこかで聞こえてきます。

 

月1開催の社内大学「ひとづくりアカデミー」。幅広いカリキュラムで地元で人気!

「SUIKO KATARI BAR」ではその名の通りお酒を片手に語る会。スタッフも利用者も一緒に楽しみます。

オープン本社として採用にどのように活用していきたいですか?

 現在は新卒募集を行っていないので採用に関する効果は未知数です。しかし、ありがたいことに弊社に出入りされている他社の若く有能な社員さんからは「うちに転職したい」と直接お声がけいただきました。それも1人や2人ではありません(笑)。柿澤さんの言うように「オフィス作りは採用戦略」だと思います。トップの経営に対する理念や考え方を表現する最良の場所がオフィスであると感じています。

イベントでは世界観に合わせてスタッフTシャツを着用。
アウトドアの定番DINEX製のオリジナルマグ。店内にて絶賛発売中。


編集後記

 会社のことを考えて始まった移転計画が、どんどん外に広がっていく様はテンポが良く、お話を伺っていてワクワクしました。鳥取県倉吉市は人口5万人弱の街。そんな中で「アウトドアの世界観でいく!」「コーワーキングスペースをやる!」と小さな街では腰が引けてしまう中、思い切り尖ることで地域をリードする企業として狼煙を上げられたんだな、と感じました。お若い増田社長の決断の早さと、軽やかさがそのまま表現された空間に集うスタッフと地域の人たち。なんて居心地がよくエキサイティングでしょう。地方だって面白い!と若い世代へ向けたメッセージにもなっていて、その証拠に他社からの転職宣言の多さにはびっくりしました。

 小さい街でも恐れず大胆に空間を変えること。それを発信することの強みをインタビューを通して感じました。最近では鳥取銀行の若手後継者世代の支援プログラム「アトツギベンチャー・キャンプ」との企画などまだまだ面白いことを考えているようです。増田社長が大切していたキーワード「つながり」がまさにここSUIKO WORK CAMPで生まれ、倉吉市を超えて鳥取、山陰地方を網羅する拠点となることを応援しています。

(インタビューアー:柿澤 志保)

私のお気に入りはこのステップ。ぺたんと座る。時には寝っころがって本を読む。考え事でいっぱいになった頭を整理したり、リラックスして閃きが生まれる空間。

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